FC2ブログ
 

余はいかにして(RDA調査紀行)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

目録規則はほんとにRDAみたいなオンラインツールでいいのか。

AACR2亡き後、日本の目録規則の版図はどうなるか。

RDAを使用開始すると出てくる問題(山積)は、
・システム改修コスト
だけじゃない。

・目録規則の維持コスト
・常時閲覧可能な環境の維持体制
・頻繁なアップデートに対応する人的コスト

なんてものが出てくる。
各館で維持するのか?協力体制を作るのか?

なんてことを考えていた。

RDAはご存知のとおりオンラインデータベースのように年単位で契約して、オンラインで使用する。
RDAToolkit

規則を持ち歩かなくてもよくて、スマホがあればどこでも見られる。
米国議会図書館(LC)ではテレワークもあるらしいから、こら便利だろう。(わたしも満喫している)
しかし無料ではない。
消費税がかかったり、価格が上昇したり、に、晒されまくっている状態だ。

ただでさえ、やれ「エルゼビアやめたってよ」など、そこここで聞こえる現状に、こうした経常経費を「目録規則」コストなんかに、どれくらいの図書館がかけて維持できるのか、常日頃から疑問に思ってきた。

そして見ないようにしてきたけど、マイブームは新NCRだ。
これはRDAの日本語版ではなく、NCRのRDA版である。提供形態がオンラインか冊子か、まだオープンになっていないけど、大事なのは、別立てってことだ。

わたしが所属しているのは大学図書館だから、NACSIS-CATが考えやすいんだけど、CATの参加館は日本目録規則と英米目録規則の二つの規則を、和資料と洋資料ごとに使い分けている状況だ。

それがRDAに移行したら、素直に考えれば、各館が新NCR(冊子体?)を購入し、さらに毎年洋資料用にRDAを契約することになる。(仮にNACSIS-CATが続くとしたら)

・新NCRがRDAと別立ての理由
RDA一本を契約すれば日本語版、英語版両方を参照とはならない。
『日本目録規則』改訂の基本方針(2013.8)では、新NCRの意義と目的として「日本の状況を踏まえた現実的な対応をすること」、「書誌階層の考え方の継続、構成部分へのアクセスの徹底、和古書漢籍の十分な扱い、日本語資料の豊富な実例」とあり、RDAはその辺が不足しているから別立てとなる。

「豊富な実例」は正直言って、ドイツ語訳版RDAを見ると(ログインしなくても見られます)、日本の実例をつけちゃったらいいんじゃないの、と思うんだけど、「書誌階層の考え方の継続、構成部分へのアクセスの徹底」あたりがきもなのね。

で、新NCRは別立てなのです。
RDA日本語訳でいいんじゃない?という動きもありかもしれない。(あるかもしれない)
でも別立ての理由は過去の目録の継続性とのあたりで、かならずネックになるはずで、そのへんが話をきいてももやっとしている。こんこんとだれか諭してくれないかしら。(こんこんと勉強ポイントなのよね・・)

そうすると今後の目録規則は、
[年度ごと契約更新あり]1. RDAオンリーで行く(日本語訳なし、洋書も和書もRDA)←まあ、ないだろう
[年度ごと契約更新あり]2. RDA日本語翻訳を作って、ものとしては、洋書も和書もRDAオンリーで行く
[年度ごと契約更新あり・NCR冊子体購入]3. 和書は新NCR、洋書はRDA(原語or日本語)
[NCR冊子体購入]4. 新NCRオンリーで行く

で、考えるのが、一機関で作成する目録の準拠する規則は一種類でなければいけないのか

いまは和資料と洋資料で準拠する規則が違うけど、
今度は洋資料内でも複数の規則のデータが共存していいなら、各国の流用MARCをRDAのかたちのままNACSIS-CATに取り込んで、それにヒットすれば修正なしで所蔵をつける、ヒットしなければ日本国内で作成するデータは洋書・和書関係なく新NCRを使うということにすれば、年間維持費は少なくともかからんわね。
(同一の著者の著作でタイトルの表示の文字種がアルファベットと原綴りなんて、それは、・・・という部分がありそう・・)

・常時閲覧可能な環境の維持体制
昨日はサイトがダウンしちゃって、しばらくしたら「今朝方ダウンしててごめんね、再発しないように気をつけるね」というメッセージが出た。
オンラインだもの、ダウンすることがある。CiNiiが使えなかったときも不便だった。

でも、規則というのは、目録システムよりも頻繁に参照し、手元においておきたいものではないだろうか。
なぜなら、それが作業の根拠になるから。
そのうえRDAは通覧するようにできていない。
判例がリンクに次ぐリンクで表示されていて、暗記するにも・・・というつくり。ダウンしないってことは無理だけど、それが米国の事情に左右されるというのはつらい。(この間のストのときも使えなかった・・・)
国際規則というなら一国に依存する体制ではいけない。

少なくとも、規則はミラーサイトを作って、日本国内での維持体制をとる必要があるのでは。

・頻繁なアップデートに対応する人的コスト
新NCRにしても、RDA日本語版にしても、本家RDAがしょっちゅう改訂をうたっていて、それならしょっちゅう翻訳、という仕事の人的コスト、そして本家がオンラインで即時性をうたっているので、そのスピードについていかなければいけない。鴨。
まあ、これはAACRの時代からそうだったんだろうな、と思うので、更新をあるていどの期間ためて、まとめて更新通知して、と日本側のペースを無理のないものにしていけばいいの鴨。
これまでのところ、RDAの更新が結構大掛かりだったので、これが続くのか、過渡期の異例さなのか、まだ読めないんですけど。

ああ、規則を変えるって大変・・・。
スポンサーサイト

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

 

トラックバック

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。