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余はいかにして(RDA調査紀行)

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RDAはいかにして日本にもたらされるか 1

ここにひっそりこっそりと書くメモは昨年書いたRDA調査紀行のいわば続編である。

相変わらず、知識が秀でたわけでも、人より努力家であるわけでもなく、また、学ぶほどに自覚するように図書館情報学出身者でもなく、業界の常識とは辺境にある多くの弱みを持つ、一図書館員のものである。

とんちんかんなことを書くことについて恐れはあるが、しかし理解の過程を公に示すのは優等生ではない、凡人の理解のプロセスは、それはそれで役立つだろうと思うからであり、同時に、誤りを正される機会を少しでも多く持ちたいと思うからだ。

わかっているから書く、ではなくわかっていないからこそ公にしているこのたたき台がなんらかの役に立つことを願って、筆を進めたい。

まあ、だれの役に立たなくてもわたしのためにはなにか書いておく必要はあるだろう。

さて、昨年はアメリカにおけるRDA導入時についてインタヴュー調査をした(が、その背景に対する知識は非常に浅薄であったと思う)。

その後、日本図書館協会の目録委員会と国会図書館は共同で日本目録規則のRDAに向けた改訂を発表し、日本にRDAがもたらされることは、ほぼ秒読み段階だ。

とある事情により、これからしばらく、日本のRDA化した目録における、その主題(SH Subject Headings)の持ち方について調べていきたいと思う。


まずは日本ではどのような議論がなされてきたのだろう。(非常に粗いと思う)

軽くNDLの書誌調整連絡会議の議事録を見ることから始めたい。

H16 5回 件名標目の現状と将来
H21 10回 BSHとNDLSHの連携
H22 11回 議論の中に標目の改定方針
H24〜 RDA 、日本の目録規則と書誌情報の将来像
と議論があることがわかる。

H21の内容をレビューする。
http://www.ndl.go.jp/jp/library/data/h21_conference_report.html#02

ポイントは
1. NDLSHの改善, 2. NDLSHとBSHの連携(と、いっても議事録ではNDLSHへのBSHの包含に読める), 3. NDLSHのSKOS化だ。

本文ではこう書いてある。

NDLSH自体の改善:作成ルールの明確化と改善
NDLSH運用方法の見直し:マニュアルの改訂と公開
NDLSH提供形式・方法の改善:SKOS化の検討
件名標目表の共通化・標準化:BSHとの連携・利用機関との連携

すこーす化というのは

「SKOSは、シソーラス、分類表、件名標目表やタクソノミーなどの知識組織化体系のための一般的なデータ・モデルです。SKOSを用いて、知識組織化体系を機械可読データとして表現できます。次に、これをコンピュータ・アプリケーション間で交換し、ウェブ上で機械可読形式で公開できます。」

http://www.asahi-net.or.jp/~AX2S-KMTN/internet/skos/REC-skos-reference-20090818.html

その連絡会でもスコース化については
「図書館は長年にわたってこうしたボキャブラリを蓄積してきており、信頼性も高いが、システムが閉じているために利用されにくい状況にある。SKOS形式で記述することで、より広範囲のコミュニティで活用されるようになるだろう。」
などと言っているので、セマンティックウェブの世界へ打って出る図書館といった流れのロジックだ。

和書の多くに使用される二つのSHをさくっと一つにまとめて、VIAF的なもののSH版の動きが出たら提供できるような準備を進めるのかなぁというのが、5年前の議事録での感想である。
追記:
正確にはVIAFはcurrently focused on personal and corporate names.なので、thing や place, coceptについてまとめる動きがあるときまでにBSHとNDLSHにおける統合を完了し提供するということか?


Web NDL Authorities
Web NDL Authoritiesは、平成22年6月に公開した「Web版国立国会図書館件名標目表(Web NDLSH)」の提供範囲に名称典拠(個人名、家族名、団体名、地名および統一タイトル)を加え、機能を拡張したものです。
http://id.ndl.go.jp/auth/ndla

質疑応答よりふむふむ(抜き書き)

1. 統制語彙はwikipedia, 自然語はGoogleの例示が一般的にわかりやすい。

2. 回答: LCSHはSKOS化しているので、NDLSHがSKOS化すれば一層の連携が可能となる。また、LCとRAMEAU(フランス?)がリンクしているので、NDLSHがLCとリンクすれば、多言語シソーラスの可能性もでてくる。(NDL)

(6)件名標目のウェブ上での流通について
質問: NDLSHを公開する時はURI(Uniform Resource Identifier:統一資源識別子)があると共有が進むと思うが、個々の件名標目にURIを付与する予定はあるか?
回答: NDLSHのSKOS化の中でURIについても検討している。できるだけ早く実現していきたい。(NDL)
意見: ウェブ上でのメタデータの流通として考えた場合、信頼できるURIが必要である。NDLを中心とした図書館コミュニティが、今持っているものの上に信頼できるURIを作り上げていくことを期待している。
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